最後のメッセージ
Kさんとの2回目のデートから数日後、彼からまたメッセージが届いた。正直、あの告白以降、気持ちは整理できていなかった。
「君と本気で向き合いたい。でも、どうしても君に伝えておきたいことがある。」
このメッセージを見た瞬間、嫌な予感が胸をよぎった。まだ何か隠しているのだろうか。
勇気を出してメッセージを開くと、そこにはさらに衝撃的な事実が書かれていた。
「実は、僕にはまだ解決していない借金があって…元妻との生活で作ったものなんだ。」
一瞬、スマホを落としそうになった。借金。それも、元妻との生活で生じたもの。この状況でどう反応すればいいのか分からず、思わずメッセージを閉じた。
感じた違和感の答え
最初のデートで感じたモヤモヤの正体。それは、Kさんの隠していた「過去」そのものだった。
プロフィールには書かれていない事実が次々と明らかになるたびに、信頼が揺らいでいった。そして、これがKさんとの婚活の終わりを決める瞬間だった。
「この人と一緒に未来を描くことはできない。」
借金という現実、そしてそれを最後まで隠していた事実に、どうしても前向きな気持ちにはなれなかった。
婚活が教えてくれたこと
Kさんとの経験は、正直辛いことが多かった。けれども、これを通じて気づいたこともある。
婚活は、ただ誰かと出会うだけの場ではない。自分自身を見つめ直し、何を大切にしたいのかを考える機会でもある。
「誠実さ」や「信頼」という当たり前に思える価値観が、どれほど大切なのかをKさんとの時間が教えてくれた。
前を向いて
Kさんとの婚活は終わりを迎えたけれど、私はまた新しい一歩を踏み出そうと思う。
婚活には失敗や迷いがつきもの。でも、それを乗り越えた先にはきっと素敵な出会いが待っていると信じている。
Kさん、ありがとう。そしてさようなら。あなたとの経験が私を少し強くしてくれた。
次はもっと素敵な未来をつかみに行く。そう心に決めて、私はまた婚活の世界へ戻るのだった。